「諸君、私はviが好きだ」

角 正史のページ

諸君 私はviが好きだ
諸君 私はviが好きだ
諸君 私はviが大好きだ

iが好きだ aが好きだ hjklが好きだ cwが好きだ
ZZが好きだ :gが好きだ :sが好きだ

SolarisLinuxFreeBSD
WindowsMacOSXAmiga

このファイル上で行われる ありとあらゆる編集作業が大好きだ

正規表現を並べた:sコマンドのgオプションが全行に置換を行うのが好きだ
:g/pattern/で指定された各行がmoveコマンドでバラバラに移動された時など心がおどる

左薬指が操るsコマンドが指定文字数を書き換えるのが好きだ
^Mを付けて改行コードの違うOSから読み込まれてきたテキストを
:%s/[CTRL-V][CTRL-M]//gで全行から削除したときなど胸がすくような気持ちだった

インデントをそろえた行の並びが関数のスコープを蹂躙するのが好きだ
混乱状態の初心者が既にコマンドモードに入ったviを何度も何度も[Esc]している様など感動すら覚える
未送金の秀丸ユーザーをダイアログ上に吊るし上げていく様などはもうたまらない

泣き叫ぶ中級者のファイルが私の這い回る手の指とともに
カニカルスイッチ音を立てるキーボードにカチカチと書き換えられるのも最高だ

似非viクローンに目茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだったオリジナルviが蹂躙され
元祖のコマンドが勝手に変更されていく様はとても悲しいものだ

emacsコマンドの物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
CTRLキーの押し下げに追い回されオカマの様に小指を立て続けるのは屈辱の極みだ

諸君
私はviを 最強のviを望んでいる
諸君
私に付き従うviユーザー諸君
君達は一体 何を望んでいる?
更なる似非viクローンを望むか?
情け容赦のない糞の様なviewを望むか?
root権限の限りを尽くしpasswdを書き換えるvipwの様な編集を望むか?

sh$ vi[Enter]
csh% vi[Enter]
bash$ vi[Enter]

よろしい
ならばviだ

我々は渾身の力をこめて今まさに押し下げんとする右手小指だ
だがこの黒い画面の上で四半世紀もの間堪え続けて来た我々に
ただのviではもはや物足りない!!

vimを!!
最強のクローンvimを!!

我らはわずかに1ファイル一千KBに満たぬバイナリに過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力7.7Mと368Byteのgvimとなる

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう

連中にブラインドタッチの味を思い出させてやる
連中に我々のキータイプの音を思い出させてやる

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事がある事を思い出させてやる

一千人のvimの戦闘団で
OSを書き換え尽くしてやる

「コマンドモード発動開始」
「ラインエディタex発動」
「最後のviユーザーより全クローンユーザーへ」
目標wakhok.ac.jp

第二次 there vi-er 作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君